練習船「初代 進徳丸」(1/200模型)

本模型船は,某所より製作依頼のあったものの試作品。 最終的には1/150で製作することになりましたが、その前に全体イメージをはっきりさせるために1/200で製作したものです。 当初は船体のみ試作するつもりでしたが、途中で気が変わり全体を仕上げることとなりました。 従って、リギングの手順を考えていなかったので、細部が思うようにならなかった所もあります。 でも、全体の姿を楽しむと言う事に関しては充分ではないかと思います。 ロープ、チェーンなどの素材以外は全部手作り(スクラッチビルド)です。

なお、本船の模型キットや模型用の図面は無く、製作に当たっては当時の建造図面と神戸海事博物館などの同船再現模型を参考としました。 細部の図面や当時の本船の写真がほとんど無く、かなりの部分は想像とせざるを得ませんでした。 また、分からない点に関しましては、同時代に建造された「日本丸」が横浜に係留されていますので、それも参考とさせていただきました。 建造図面では縦帆は2枚ずつ(シングルガフ)ですが、その後の姿である3枚ずつ(ダブルガフ)に変更してあります。

2020.08.27

練習船
(初代)進徳丸
神戸高等商船学校
模型寸法の概算は;
長さ 54cm
高さ 36cm
幅   9cm

帆船模型としてはコンパクトです。

 
 
船尾の予備アンカーはメインアンカーと同じ大きさだが、本当は少し小型。浮輪は白地に黒線だが、あえてこの色で遊んだもの。
右舷のランチはパワーボート。煙突は黄色が正しいようだが。
ブリッジ横のボートは櫓で漕ぐ伝馬船。
舵輪も小さいものが見つからず自作。スポークは10本らしいが細か過ぎるので8本とした。
アンカーは模型用の適当なものが見つからず自作。大きさは、30cmスケールなどから想像ください。